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中部電力は8月4日、岐阜県高山市の高根第2ダムで、地元の「飛騨高山蒸溜所」が造ったウイスキーのたるを貯蔵し、熟成させる取り組みを始めたと発表した。
高根第2ダムは、ダムの本体である堤体の中が空洞のような構造になっている。内部は1年を通して気温が15度前後に保たれ、湿度も高いため、ウイスキーの長期熟成に適した環境が整っているという。
飛騨高山蒸溜所は廃校になった地元の小学校を活用し、今年3月に開所した。所有するのは地元の舩坂酒造店で、新型コロナ禍をきっかけに、地域を盛り上げる新しい取り組みとしてウイスキー造りを始めた。
本格的な蒸留は5月から始まっている。高さ約90センチ、直径約60センチで、1本当たり180~200リットルの原酒を蓄えられる木製のたる計5本を、今月中にダム内に貯蔵し、熟成具合を見ながら、将来的にブランド化を目指していく。